絶賛暴落中のトルコリラ/円。
前々から良く分からないバナーでトルコリラ/円を持っておけばスワップで儲かるみたいなのがあったんですけどね。
大損した人が多いと思いますので、今回はトルコリラが暴落している理由。
そして、今後どうなっていくのかについて予想していこうと思います。
トルコリラ/円のチャート
暴落中のトルコリラ/円。
暴落したのは事実なのですが、そもそもの話としてトルコリラ/円を月足で見てみましょう。
ご覧の通り、2015年以来からは明確に下降トレンドでした。
どうみても下げ止まりすら起こっていないほどの下落基調だったわけです。
なにを思って下げ止まりという話が出ていたのかも分からないレベルなのですが、そもそも下げ止まっていなかった。
どう考えてもスワップを目的にした長期用のポジションとしてはロング(買い)でエントリーするべきではなかったというのがトルコリラ/円の状況だったのがチャートから分かります。
暴落の理由
直接的な理由は、アメリカからの要求をトルコが断ったことです。
アメリカ人宣教師アンドリュー・ブランソン氏の身柄釈放・引き渡しの交渉が失敗に終わったことがきっかけになりました。
トルコ側が一方的に悪いのではなく、アメリカ側はアンドリュー氏の釈放・引き渡しを要求。
これに対し、トルコ側はアメリカに実質の交換条件としてギュレン氏の釈放・引き渡しを要求したんですね。
結果、アメリカ側がギュレン氏の釈放を拒みトルコもアンドリュー氏を釈放しなかったという流れです。
この出来事から、元々政府や民間企業がアメリカドルなどで借金をしまくっていて返済が滞りそうなトルコの経済がヤバいんじゃないか?
厳密にいえば、ヤバいから一気に危険視されトルコリラは暴落した。
これが、今回のトルコリラが暴落した理由です。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
アメリカとの騒動も問題ですが、元からトルコの政策があまりうまくいっていなかったこと。
それへの不安がアメリカとの騒動で一気に爆発し、暴落したというのが真相です。
そんなトルコリラ/円が今後どうなっていくのか?
それを考えるために使える面白い話が出ているので紹介します。
イランが支援を表明
【アメリカが脅迫】 イランがトルコへの支援を表明
イラン外務省のベフラミ・カスミ(バフラーム・ガーセミー)報道官は、アメリカのトルコに対する執拗な政策を批判し、トルコのためにあらゆる支援を行う用意があると表明した。
イラン外務省のベフラミ・カスミ(バフラーム・ガーセミー)報道官は、アメリカのトルコに対する執拗な政策を批判し、トルコのためにあらゆる支援を行う用意があると表明した。
カスミ(ガーセミー)報道官はイラン国営テレビで、「トルコおよびトルコ国民は、外からコントロールされている圧力に対し、成功を収めることができるだろう」と発言した。
最近発生したことに関し、カスミ(ガーセミー)報道官は、アメリカの制裁に対し、イランはトルコと共にいると表明した。
トルコとイランは互いに良い友好国の関係であり続けることができると表明したカスミ(ガーセミー)報道官は、「国民の意思は、強圧や脅迫で変えられることはあり得ない」と述べた。
カスミ(ガーセミー)報道官は、イランの近隣諸国もイランに賛同すべきであり、地域諸国の間で協力することが重要だと表明した。
アメリカが嫌っているイランがトルコの支援を表明しました。
おまけに、周りの国々にも協力を要請しています。
この話からどうなると予想できるのか?
トルコリラはさらに暴落するでしょう(笑)
追加オプションとかありそうですからね…
ただでさえ厳しいのに、さらに落ちぶれる。
完全に危険な状態になると同時に、渋々イランとかの支援を受けてアメリカの怒りをかってさらに暴落。
暴落ループしか想像できません。
今後どうなるか?
暴落していくことが予想されるトルコリラ/円。
どんな感じで動いていくかを予想しておきます。
下落基調なのは間違いないとして、上下に大幅に変動しながら落ちていくと予想します。
最大で一時的に17.5~18円付近までの上昇すら可能性としてはあるので、エントリーポイントを探しにくい相場と考えています。
現時点でポジションを持っていないのであれば無理にエントリーするべきではない。
そういう相場であると考えています。
まとめ
・トルコリラ/円が暴落。
・理由はアメリカとのいざこざ。
・元々借金が多かった。
・今後も下落しそうだが、エントリータイミングは難しそう。
相場は大きく動いていますが、全体的に難しい相場になりそうです。
いまさら感ありますし、基本的には放置安定。
間違っても暴落しているからショートで行けば美味しい的な話には乗らないことをお勧めします。
リスクが高いので要注意ってことで、今回はこれにて!
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